んちゃ。
前回の続きで、今回もホメオパシーに関して書いていきますよ。
前回の記事を簡単にまとめておくと。
- ホメオパシーは200年以上前にドイツで生まれた自然療法で、体の自然治癒力を引き出すことを目指している。
- 基本原理は「同種療法」で、病気と同じ症状を引き起こす物質を少量摂取することで、体の自然治癒力を刺激する。
- ホメオパシーの治療法「レメディ」は、物質を極端に希釈したもので、元の物質のエネルギー的な性質、つまり「波動」だけが残される。
- 日本医師会はレメディの科学的な根拠は不明確として、ホメオパシーを全否定している。
- しかし、全世界で2億人以上がホメオパシーを利用し、ブラジル、チリ、インド、メキシコ、パキスタン、スイスなどでは国民保険が適用されている。
- ジョン・ロックフェラー、エリザベス女王もホメオパシーの実践者だった。
といったような内容でした。
前回の記事を読んでない人は、こちらからどうぞ。
レメディの摂取方法と注意点
ホメオパシーは主にレメディと呼ばれている小さい砂糖玉が使われます。
小さい砂糖玉をひとつ、舌下に落とし溶かし摂取するだけです。
たったそれだけです。
ただし、注意点があるので、以下に書いておきますよ。
・空腹時に摂取
・一度に1つのレメディ
・カフェインとの相互作用
・強い香りの影響
・アルコールの相互作用
・保存方法
空腹時に摂取
レメディは食事の前後30分以上空腹時に摂取することが推奨されます。これは、食物や飲み物がレメディの効果を妨げる可能性があるためです。
一度に1つのレメディ
通常、一度に1つのレメディを摂取します。複数のレメディを混ぜて摂取することは避けてください。違う種類のレメディを摂取する際は、1つ目のレメディを摂取してから、20分以上時間を空けてから摂取しましょう。同じ種類のレメディの砂糖玉を同時に複数摂取しても、一粒摂取しても効果は同じです。レメディの砂糖玉をたくさん摂取したからといって、効果が高まることはありません。
カフェインとの相互作用
ホメオパシーのレメディはカフェインと相互作用する可能性があります。レメディの摂取前後はカフェインを含む飲み物を避けてください。
強い香りの影響
強い香りのあるもの(例:ミント、カモミール、エキナセアなど)はレメディの効果を妨げる可能性があります。これらを避けることが推奨されます。歯磨き粉で歯を磨いた後や、食事をした後は口の中が味や香りが残っているので、その場合はレメディの摂取を避けてください。レメディの摂取は口の中が無味無臭の状態がベストです。
アルコールとの相互作用
レメディの効果を最大限に引き出すため、アルコールの摂取は避けてください。
保存方法
レメディは直射日光、高温、強い香りから遠ざけて保存してください。また、電子機器からも遠ざけることが推奨されます。
ホメオパシーのメリット
次に、ホメオパシーのメリットについて、あげておきましょう。
・全体的な視点
・副作用の少なさ
・個々に合わせた治療
・安全性
・慢性病の管理
・自己認識の促進
・コスト効率
・薬物耐性の問題がない
・アレルギー対策
・薬との併用も可
全体的な視点
ホメオパシーは身体的な症状だけでなく、精神的、感情的な側面も考慮に入れる全体的な視点をとります。これにより、患者の全体的な健康と心身の幸福感、生活の質を向上させることを目指します。
副作用の少なさ
ホメオパシーのレメディは高度に希釈されているため、副作用が少ないとされています。これは、特に長期間にわたる治療や、副作用に敏感な人々にとって有益です。
個々に合わせた治療
ホメオパシーは、患者一人ひとりの症状、体質、感情状態などを考慮に入れた個別化された治療を提供します。これは、全ての人が同じ病気でも同じ治療法が適用できるとは限らないという考え方に基づいています。
安全性
ホメオパシーのレメディは自然由来の成分から作られており、適切に使用すれば、子供から高齢者、妊娠中の女性まで、幅広い人々が安全に使用できます。
慢性病の管理
ホメオパシーは、慢性的な病気や症状の管理にも使用されます。これは、症状を緩和し、生活の質を改善するのに役立ちます。
自己認識の促進
ホメオパシーの治療過程では、自身の身体や感情について深く理解することが求められます。これは、自己認識を深め、自身の健康に対する責任を育むのに役立ちます。
コスト効率
ホメオパシーのレメディは一般的にコストが低く、長期的な治療においても経済的な負担が少ないとされています。
薬物耐性の問題がない
ホメオパシーのレメディは自然由来の成分から作られており、抗生物質などのように薬物耐性を引き起こすことがないとされています。
アレルギー対策
ホメオパシーはアレルギーの症状を緩和するのにも使用されます。これは、体の自然な治癒力を活性化し、アレルギー反応を抑制するのに役立ちます。
薬との併用も可
ホメオパシーのレメディは一般的に他の薬との併用が可能とされています。ホメオパシーのレメディは自然由来の成分から作られ、高度に希釈されているため、他の薬との相互作用を引き起こす可能性は低いとされています。
ホメオパシーのレメディは、自然由来、そして物質は一切入っていないので、薬よりも安全です。
しかし、ごく稀に、身体や精神に強い反応が出てくる場合もあります。
特に、重篤な疾患を持っている方などは、ホメオパス(ホメオパシーの専門家)、またはホメオパシーの治療をを取り入れているクリニックがあるので、相談することをお勧めします。
グーグル先生で検索すると、意外とたくさん出てきますよ。
症状に対応するレメディの一例
今回は頭痛、腹痛、胃痛の症状に対する、レメディの例をいくつかあげておきます。
ただし、適応するレメディは個々の性格や症状によっても違います。
あくまで代表例ということをご承知おきください。
頭痛
Belladonna: 急激に始まる強い頭痛、特に顔が赤くなり、熱を感じるような頭痛に対してよく用いられます。光や音に敏感になる場合にも効果的とされています。
Nux Vomica: ストレスや過労、過食、アルコール摂取による頭痛に対してよく用いられます。特に、目の後ろや頭の片側が痛む場合や、吐き気が伴う場合に効果的とされています。
Bryonia: 頭を動かすと痛みが増すような頭痛に対してよく用いられます。静かに横になっていると楽になる場合に効果的とされています。
Gelsemium: 緊張やストレス、風邪の初期症状による頭痛に対してよく用いられます。特に、頭が重く感じ、目の後ろが痛む場合に効果的とされています。
Sanguinaria: 特に右側の頭痛や偏頭痛に対してよく用いられます。痛みが首から頭の上に向かって移動する場合に効果的とされています。
胃痛
Nux Vomica: ストレスや過食、アルコール摂取による胃痛に対してよく用いられます。特に、胃が重く感じる、吐き気がある、便秘がある場合に効果的とされています。
Pulsatilla: 高脂肪食や揚げ物による胃痛に対してよく用いられます。特に、胃が膨満感を感じ、食欲がない場合に効果的とされています。
Lycopodium: 食事後の胃痛や胃酸逆流に対してよく用いられます。特に、食事の途中で満腹感を感じ、ガスがたまる場合に効果的とされています。
Carbo Vegetabilis: 食事後の胃痛や胃酸逆流、ガスによる胃痛に対してよく用いられます。特に、胃が重く感じ、ガスがたまり、空気を吸い込むことで一時的に楽になる場合に効果的とされています。
Arsenicum Album: 食物中毒や胃腸炎による胃痛に対してよく用いられます。特に、吐き気、嘔吐、下痢が伴う場合に効果的とされています。
腹痛
Arsenicum Album: 食物中毒や胃腸炎による下痢や腹痛に対してよく用いられます。特に、焦燥感や不安が伴い、症状が夜間に悪化する場合に効果的とされています。
Podophyllum: 急性の下痢に対してよく用いられます。特に、水様性の下痢や、下痢が朝に悪化する場合に効果的とされています。
Nux Vomica: ストレスや過食、アルコール摂取による下痢や腹痛に対してよく用いられます。特に、便秘と下痢が交互に現れる場合や、腹部が張って痛む場合に効果的とされています。
Chamomilla: 特に子供の下痢に対してよく用いられます。歯が生える時期の下痢や、怒りや不機嫌さが伴う下痢に効果的とされています。
Mercurius Solubilis: 下痢が慢性的で、便が臭い場合や、便が血混じりで粘液性の場合に効果的とされています。
レメディは3000種類以上もあるのですが、もし、ホメオパシーを試してみたいと思う人は、以下の本を参考にすると良いと思います。
この本は代表的なレメディの解説が書かれており、症状別のレメディも紹介されているのでとても参考になると思います。
大体の人は、この本に紹介されているレメディのどれかに当てはまると思いますよ。
レメディは大瓶と小瓶があり、小瓶(約30粒)が大体800円弱、大瓶(100粒)が1500円弱です。
1日に1回〜2回、1回につき1粒なのでコストパフォーマンスは薬よりもはるかに良いです。
重篤な場合や、慢性的な症状は別として、1週間も続ければ、症状は軽減、改善されていると思います。
ただし、そのレメディがその自身に合っていればですが。
自分に合っているレメディであれば、1回、2回の摂取でもすぐに症状が軽減、改善されることもしばしばあります。
ちなみに。
レメディの基本キットというのもあります。
基本キットがあると、さまざまな症状に対応できるので家にあると何かと重宝します。
チンクチャーとバッチフラワーレメディ
レメディの他にも、チンクチャー、パッチフラワーレメディというものもあります。
チンクチャー
チンクチャーは、植物やハーブのエキスをアルコール、ビネガー、またはグリセリンに浸して作られます。
通常は口から直接摂取するか、飲み物や食事に混ぜて摂取します。
チンクチャーは、植物の有益な成分を最大限に引き出すための方法として広く使用されています。
チンクチャーはレメディと違い、物質が含まれているため、肉体疾患に高い適合性があるとされています。
バッチフラワーレメディ
バッチフラワーレメディは、イギリスの細菌学者エドワード・バッチ博士が開発した38種類の花のエッセンスを指します。
これらのレメディは、感情的な不調和を解消し、個々の精神的および感情的な健康を改善することを目指しています。
恐怖、不安、怒り、悲しみなどの特定の感情に対処するのに役立つとされています。
そして、患者の性格や精神状態が病気の治癒に大きな影響を及ぼすし、病気を根本的に治療するため、また根本的な病気予防を行うためには、『健康な精神』が不可欠だとエドワード・バッチは提唱しています。
日本ではホメオパシーはほとんど知られておらず、医師会からは全力否定されるというねぇ。
しかし、世界のホメオパシーの市場が拡大していき、保険適用されている国も増えているとなると、ホメオパシーの同種療法はかなり効果があるということなんでしょう。
マコちゃん自身もレメディを摂取して、その効果を実感しているので、マッサージの患者さんなどにはたまにオススメはしてます。
もし精神的、肉体的にも不調を感じているのであれば、レメディ、チンクチャー、バッチフラワーレメディを試してみる価値はあるでしょう。
本気で取り組みたい場合は、ホメオパシーを取り扱っているクリニック、もしくはホメオパス(ホメオパシーの専門家)に相談してみるといいですよ。
ということで、
ぐわしっ!!
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